禅林句集より



ふしき
不識
知識で理解すべきものではないの意。

梁の武帝、達磨大師に問う、
                しょうたいだいいちぎ
「如何なるか是れ聖諦第一義」
仏法の真髄を伺いたい

磨云わく、
かくねんむしょう 
廓然無聖」。

凡と聖、有と無といった二元的対立のない境界。

帝云わく、

「朕に対する者は誰ぞ」
今私に答えているのは一体誰ですか

磨云わく、

不識」。
−−−碧巌録一


かんきゃっか
看却下

自分の足下をみよ。


まくもうぞう
莫妄想
妄想することなかれ。くだらぬことを考えるな。


むくどく
無功徳

禅は無心の行為を貴び、決して見返りを期待しないことを示す語。